こんにちは。
地下鉄東山線の藤が丘駅から徒歩15分、バス停「西本地ケ原」から徒歩5分、バス停「黒石」のすぐ前にある、【みどりのおかのこども歯科】です。
最近のお子様は、口で呼吸している割合が多いと言われています。
幼少期から口呼吸の癖がついてしまうと、さまざまな悪影響を引き起こす可能性が高くなります。
最近のお子様に口呼吸が増えている原因としては、硬い食べ物を食べないということが指摘されています。
昔に比べて離乳食が発達して、口をあまり動かさずに柔らかいご飯を食べることが多くなり、筋肉を十分に鍛えることができないためです。
ほかにも、アレルギー性鼻炎や、生まれつき鼻の気道が確保しにくい場合もあります。
鼻は粘膜や毛で覆われています。
鼻呼吸であれば、粘膜と毛が入ってきたホコリやゴミ、細菌などをブロックするフィルターの役割をしています。
しかし、お口の中にはこのようなフィルターの機能を果たすものがないため、これらの異物が体内に入ってしまい、害になることがあります。
口呼吸の場合はお口が開けっ放しになっているため、お口の中が乾いてむし歯や歯周病の原因菌の繁殖にもつながります。
また、下顎が常に下がっていることによって舌の位置も下がってしまい、お口周りの筋肉の発達が鈍ってしまいます。
それと同時に、鼻腔の成長も鈍るため、上顎の歯列が狭くなり、歯並びが乱れる可能性もあります。
歯並びに関しては、別の影響もあります。
通常だと歯並びは、舌が前歯を押す力と、口の周りの筋肉が歯を締め付ける力のバランスが取れることで成り立っています。
それが口呼吸の場合は、締め付けるためのお口周りの筋肉が鍛えられないため、舌からの圧力だけを受けて歯が前に押し出されてしまうのです。
逆に、歯並びが口呼吸の原因となっている場合もあります。
「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」、いわゆる「出っ歯」の場合は口が開きやすくなるため、口呼吸になってしまうこともあります。
口呼吸を直すには、お子様に姿勢をよくする習慣をつけさせて、気道を確保して深い呼吸をしやすくする必要があります。
猫背だと空気が肺に通る道が狭くなり、浅く小刻みな口呼吸をする原因になります。
そして口呼吸を続けることで、顎を突き出す前かがみの姿勢になるという悪循環を引き起こします。
また、口呼吸の原因の一つである「唇を閉じる力」は、乳児期にしっかり乳首をくわえて吸えていたか、離乳食期に唇を使えていたか、などが関係しています。
そのため、赤ちゃんの頃から母乳やミルクを飲む時や食事の時など、様子を見ながら正しい習慣をつけてあげましょう。
口呼吸は多くの場合が鼻や口に原因があり、単なる癖ではない場合がほとんどです。
また、いくつかの原因がからみ合っていることもあるため、小児科や小児歯科へ相談してみましょう。
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