大切な咀嚼。でも現代人は…?

現代人は、食事にかける時間が減ってしまったこと、軟らかい食べ物を好むようになったことなどから、咬む回数が激減しています。
女王・卑弥呼の時代(弥生時代)の人びとは、1回の食事に約4000回も噛んでいたといいます。それが江戸時代には半分以下になり、戦前までは大差なかったのですが、戦後50年間でさらに大幅に減少、現代人が1回の食事で噛む回数は、約600回といわれています。

給食2[1]

⦅卑弥呼の歯がいーぜ(ヒミコノハガイーゼ)》
「ヒ」:肥満防止
ゆっくりよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぎ、肥満の防止につながります。

「ミ」:味覚の発達
食べ物の形やかたさを感じることができ、食べ物の味がよくわかるようになります。

「コ」:言葉の発達
口のまわりの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、言葉の発音がきれいになったり、顔の表情がゆたかになります。

「ノ」:脳の発達
おいしい・まずい、固い・軟らかい、熱い・冷たいなどと感じたり、咬むことにより、頭部の骨や筋肉が動き、血液の循環がよくなることで脳神経が刺激され脳に流れる血液の量が増えて、脳を刺激するので、子供は賢くなり、大人は物忘れを予防することができます。

「ハ」:歯の病気予防
むし歯・歯周病・口臭予防
唾液の分泌がよくなり、唾液に含まれる免疫物質が細菌を減少させるため、口腔内の清潔が保たれ、むし歯や歯周病の予防につながる。

「ガ」:ガンの予防
唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が、食品中の発ガン性を抑えることでガンの予防につながります。

「イー」:胃腸快調
消化酵素のアミラーゼを含む唾液の分泌を促し、胃腸での食べ物の消化吸収を促進する。また、よく咬まないと、消化器官に余分な負担がかかり、消化不良を起こすこともある。

「ゼ」:全力投球
身体が活発になり、力いっぱい勉強や遊びに全力投球できます。

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